独り言

はてなダイアリーから移籍。独り言。

イノベーションと研究開発

なんてらしくないタイトルを付けてみたけど、
ちょっと気になったから自分用メモ扱いで。


いつも読んでいるMy Life After MIT Sloanにちょっと気になる話が。
(全く関係ないけど、Twitterの方も面白い。)


で、何が引っかかったかと言うと、今日更新された記事。
液晶テレビの技術進化に学ぶ−新技術を現行機能で判断してはいけないについて。


とてつもなく乱暴にまとめると、
「薄さ」しか取り柄のなかった液晶テレビが技術進化で欠点解消してブラウン管に勝ったよ
というような内容と、だから電気自動車も欠点ばかり見ないでさ!みたいな。
乱暴過ぎる気もするが、原文とても面白いし、そっち見ればよし。
この記事のどの辺りが引っかかったかと言うと、
原文でも強調されている

「これは」という製品が出ると共に参入企業が急増し、研究開発投資が増える

ってところ。最初何が引っかかったのかわからなかったけど、ちょっと考えたらわかった。
以前の記事で、独占企業の方が、研究開発は盛んになる (15.013 Industrial Economics)ってのがあったからだ。
絶対的に何が正しいなんてないのだろうけども、矛盾しているように見える。


Sカーブの初期段階から成長期は競争が大事ってことなんだろうか?
そこから抜け出して独占すると。。。。ってことか?こういうの本当に疎いからよくわからん。
最終的に独占しつつ、研究開発のリターンを得られたところがないから、
日本企業はここでつらい思いをしている?
上手くみんなが参入するとユーザは安く手に入るし、一気に技術は進化するけど、企業死亡。
ってシナリオはちょっと悲しいものもある。
でもその製品自体が認知されて広まらないと困るってのも自分の仕事からよくわかる。
どのタイミングで抜け出して優位に立てば上手く行くってのがあるのかね〜?


追記
あ、本人に聞いてしまおう!ってわけで、twitterで質問してみた。
結果としては、やっぱり初期段階は独占することよりも市場規模を大きくする方が大事ってこと。
うん、今やっている奴はまさにその時期だ。ちょうさ参入が増えてきたし。こっちは戦々恐々だが。
(確かに)指摘された通り、大きくなるかわからないものを独占しても意味はない。
いくつも参入してきた後で如何に抜け出すと。
ただ、抜け出しても継続的に研究開発投資をするのは「破壊的イノベーション」を生むものではなく、
むしろ、既存分野に投資し続けていたために負けることにもなりうる。
しかし、更にオチがついて、破壊的な技術に投資しても商品化せずに宝の持ち腐れもと。。。。
なんて難しいのだ。